おれの様なヤツは大勢いる代わりもきく特別でいたいわけじゃないただおれでしか出来ないことがしたい些細なことでもいいそれで隙間を埋められるなら昔は特別になれると思っていた逆らい続けることが特別だと自分が大海に住む一滴の雫だと知るまではいつか一握りの砂を爪に乗せこれがおれらだとおまえ言ったんだ遠巻きに見えたのは黒い水面に映る象牙の塔おれは違うと信じなかった
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