真っ白な世界にたった一人の君と僕さ。何も見えない何も聞こえない真っ暗な空に吸い込まれてしまう。舞い落ちる雪のように優しく抱きしめさせて。夜を君を抱きしめさせて。吐息のように消えてしまおうか頬に触れた結晶のように溶けてしまおうか真っ白な世界にたった一人の君と僕さかき消された足跡なんてもう一度歩いてゆけばいいのさ。
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