詩人:山形少年。 | [投票][編集] |
冬の風の匂いがした。
君の白い頬を
突き刺すような。
僕の手は
毎年のように
徐々に温度を下げて
あの日
握っていた
君の手の温もりを
求めるように。
いつか君に言った
好きという言葉は
積もった雪の下に埋まり今でもどこかに
置き忘れたまま。
あれから何度
この季節を過ごしただろうか?。
冬が好きだった君が
冬が嫌いだった僕を
変えてくれた。
今握っている
暖かなあなたの手を
離すものか。
離すものか。
あなたが言った言葉
あなたがくれた優しさ
全てを包んでくれた
あなたという
大きな大きな存在。
言葉に出せば
ウソになるような気がして静かにあなたを
抱きしめさせて。