ホーム > 詩人の部屋 > 山形少年。の部屋 > 無題

山形少年。の部屋


[2] 無題
詩人:山形少年。 [投票][編集]


冬の風の匂いがした。

君の白い頬を
突き刺すような。

僕の手は
毎年のように
徐々に温度を下げて

あの日
握っていた
君の手の温もりを
求めるように。

いつか君に言った
好きという言葉は
積もった雪の下に埋まり今でもどこかに
置き忘れたまま。

あれから何度
この季節を過ごしただろうか?。

冬が好きだった君が
冬が嫌いだった僕を
変えてくれた。

今握っている
暖かなあなたの手を
離すものか。
離すものか。

あなたが言った言葉
あなたがくれた優しさ
全てを包んでくれた
あなたという
大きな大きな存在。

言葉に出せば
ウソになるような気がして静かにあなたを
抱きしめさせて。

2004/12/06 (Mon)

前頁] [山形少年。の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -