詩人:虚空 | [投票][編集] |
この世に生きる
すべてのヒトが
それぞれ心に
傷を抱えてる
それでもみんな
顔には出さずに
懸命に生きてる
だから僕は
どんなに心が
痛いときでも
笑顔でいたい
自分一人だけが
辛いんじゃない
みんなが辛さを
抱えているんだ
悲劇のヒーローを
演じ続けるのは
あまりにも滑稽
サーカスのピエロも
観客がいるからこそ
笑ってもらえるんだ
どんなに辛くても
笑って過ごせる
そんな人生を
おくりたい
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君の気配を消すために
部屋の模様替えをしたよ
ベッドの位置を変えて
新しくソファーを買って
あのころは必要なかった
こたつ布団も買ってきた
この部屋は
もうあの頃と
全然変わったよ
物がたくさん増えて
少し狭く感じるくらい
でもなんでだろう
あの頃よりもずっと
部屋は淋しくなった
君という
かけがえのないものを
失ってしまったからかな
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何かを伝えるには
言葉はあまりにも
力不足だ
でも
だからこそ
ヒトは
たくさん
たくさん悩んで
言葉を紡ぐんだ
少しでも
誰かの心に
届くように
少しでも
誰かのために
なるように
そして
少しでも
自分のために
なるように
心に渦巻く
たくさんの感情を
思い付くままに
ただやみくもに
言葉に変えると
なぜかいつも
伝わらない
そこが言葉の面白さ
そこが言葉の大切さ
そこが言葉の淋しさ
言葉にする事で
失われるモノは
たしかにある
だから僕は
悩んで
悩んで
使うべき言葉を
選んでいきたい
言葉の美しさを
感じていきたい
一滴一滴
滴り落ちる
コーヒーみたいに
ゆっくり言葉を
吟味したい
そしたらきっと
僕はもっと言葉と
仲良くなれるから
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何をするにも
不器用な僕は
もちろん
生きる事にも
不器用で
たくさんの人に
迷惑をかけた
でも
だからこそ
僕はこれから
たくさんの人を
赦すことが
出来ると思う
僕と同じように
不器用な人って
たくさんいると
思うから
そういう人達の
気持ちが痛いほど
よく解るから
人生
遠回りしたぶん
いろいろな事を
学ぶ事が出来た
そういう意味では
回り道するのも
いいかもしれない
まだ僕の人生は
一日にたとえると
ようやく明け方の
朝6時ごろ
まだ朝食も
食べてない
そんな時間
人生を語るには
まだまだ早いけど
これだけは言える
大丈夫
君の人生は
君のもの
選ぶ道も
君次第
自分の
好きなように
生きていけば
絶対に後悔だけは
残らない
楽しい事も
たくさん
残るから
自分の選択を信じて
太くたくましく
生きてください
これが
19歳の僕の
人生論
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自分で何かを決めるには
まだまだ自信がないけれど
人に決めてもらうほどに
決断力がないわけじゃない
もう子供でもないけど
まだ大人じゃない
19歳って
そういう微妙なお年頃
子どもの頃思っていたほど
大学生って大人じゃないと
自分がなってみて
初めて気付いた
きっと
20歳になったときも
30歳になったときも
40歳になったときも
それからもずっと
同じことを
考えるだろう
僕はいったい
いつになったら
大人になるのかな
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お前はいったい
何をしたい?
どうしたい?
何を目指す?
どうなりたい?
どうありたい?
自分で答えを出せるのか?
出せたところで実行できるのか?
全てを捨て、やれるのか?
全てを裏切り、できるのか?
お前一人の問題だ。
だが導き出す結果は
必ず誰かに影響を与える
お前は耐えられるのか?
親を裏切り
師を裏切り
友を裏切り
自分の出した結論を実行する
その勇気と強さを持っているのか?
お前は弱い人間だ
お前は醜い人間だ
お前は駄目な人間だ
選択を間違った?
選んだのはお前だろう
選ぶのはお前自身だ
耐えられるのなら
選べばいい
人生はやり直しがきく
得るものは大きいが
同じように
失うものも大きい
その重圧に耐えられぬのなら
死ねばいい
死も一つの選択にすぎぬ
所詮、全てはお前次第
好きにすればいい
お前は俺
俺はお前
自分で選べ
お前の人生だ
つまり
俺の人生だ
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人間の心の大きさを
コップに喩えるなら
僕の心は
おちょこほどもない
テーブルは既に
溢れ出した感情で
大きな水溜まり
テーブルからも
溢れるほどの
感情の波に
いつまで
耐えられるのだろう
いっそのこと
テーブルから落ちて
割れてしまえばいい
そしたら
溢れる感情を
もう
支えなくていい
きっと
心が壊れるっていうのは
このことなんだ
溢れる感情を
支え切れずに
コップが割れて
しまったんだ
喜怒哀楽
苦しみ
憎しみ
恨み
痛み
恐怖
いったい
いつまで
耐えられる?
僕のコップには
既にヒビが
入っている
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2つ並んだ歯ブラシ
冷蔵庫の"K"
君がくれた絵
君の持ち物
君の気配
この部屋には
まだ全て残ってる
僕には
消すことなど
出来ない
君が僕の
全てだったのに
これから僕は
どう生きればいいんだろう
君と一緒に聴いた
槇原敬之の『PENGUIN』
あの歌詞みたいに
二人で南極に
逃げれば良かったね
そしたら本当に
君と僕とペンギン
それだけの世界に
行けたのに
君は今も
あのMD
聴いてるのかな
あのMDには
僕の気持ちが
たくさん詰まってる
君に少しでも
僕の気持ちが伝われば
それでいい
それだけでいい
もし君が
帰って来た時のために
郵便ポストに
鍵を掛けたよ
ナンバーは
君の誕生日
部屋の鍵は
その中だから
いつでも
いつでも帰っておいで
この部屋には
まだ君のための
空間があるよ
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秋の冷たい雨が
優しく僕を濡らす
今なら泣いても
きっと誰も気付かない
秋の気遣いに
少し救われて
僕はまた
歩きはじめた
見上げた空は
まだ雨だけど
雲の隙間から
光のすじが
まっすぐに
伸びていた
この雨も
もうすぐ止むよ
その前に
涙を拭いて
笑顔になろう
雨のあとには
太陽が顔を出して
虹を架けるから
その橋を渡って
明日へ歩きだそう
どんな激しい雨のあとにも
太陽は必ず顔を見せてくれる
だから明日は
明日はきっと晴天なり
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何かを伝えるのに
言葉は力不足だ
君を大切に思う
この気持ちさえ
伝え切れなかった
だから僕は
詩を描くんだ
少しでも
伝わるよう
君のために
詩を描くんだ
あの夜、
一緒にお酒を飲んだ
あの夜
新しい彼氏との
いろいろな事を
僕に話しながら
『詩を読ませて』
君はそう言ったね
君のために描いた
僕の言葉の中から
いくつか選んで
君に読ませた
笑いながら読んでいた
君の頬にひとすじの涙
『そうだったんだ』と
呟きながら君は笑った
たとえ
たくさんの人に
伝わらなくても
一番伝えたい
君に伝わった
それでいい
それだけで
僕の言葉は
意味を持つ
だって僕の言葉は
君に伝えるために
存在するのだから
まだまだ拙いけど
僕の紡いだ言葉は
君のための詩だから