詩人:アイ | [投票][編集] |
傷付けて欲しかった
優しいままでは愛しいまま
ずるい人だとひどい人だと
あの時は気付かなかった
けれど今はわかる
憎む気持ちではごまかせても強くはなれないから
その上では新しい芽も枯れてしまうから
あなたが私に流させた涙は
キレイな花を咲かせました
綺麗な花を優しい花を
種を飛ばしてあなたにも届けましょう
幸せですと
幸せにと
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先の事などわからない
今は確かにそう思えても明日は違うかもしれない
無責任な事は言えない
できない約束はしない
そう誠実なふりで
責任を負いたくないだけ
そう正論のようで
自信がないだけ
そう結局のところ
覚悟ができていないだけ
向き合うのではなく同じ方を見ろと
真っ直ぐ向き合えない意気地無し
いっそごめんと泣いたなら
まだ見る影もあっただろう
格好つけず
格好良く
生きていこう
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小さい
小さい
この画面
小さい
小さい
この文字
ここに何を込めればいいの?
ここに何を込められるの
どれだけ
はやく
入れたって
どんだけ
早く
打てたって
いったい何を伝えられる
いったい何を与えられる
フリック
入力
上手くなっても
いざと
言うとき
言葉も出ない
まるで役に立ちゃしない
今見ているこの世界
回り回って
いくら焦点合わせたって
見たい物はぼやけるばかり
諦めなって
これが人生
大人になればわかるこの苦味
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あぁキレイな歌歌いたいもんだ
あぁキレイな歌似合わないもんな
あぁ
叫べば叫ぶほど
あぁ
汚く枯れていく
惨めな涙流すのはやめよう
煌めきは残酷で
艶やかな清らかさは
溶けて朽ちて軋む
古ぼけた蝋人形
溶かして
解き放って
空に舞っていけ
灰だってすすだって
いつか覆い尽くす
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行きたいとこに行き
生きたいように生き
止める物を蹴散らし
咎める者を否定し
欲しいものを選び
したい事をする
自己中心的で良い
前を向いて胸を張れ
世の為人の為己が為
結局自分の行動は
自分の価値観でしかない
たまたま善人扱い
たまたま悪人扱い
他人にどう思われても関係ない
生きたいように生き
前を向いて胸を張れ
自分を誇れる生き方をしろ
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もしも私が違っていたら
あなたは今も私のそばに居ましたか?
今の私ならあの頃とは違う
いい関係を築けたと思うんだ
もしもまた出会えたら
という願いは叶わないし
もしも過去に戻れたら
なんて都合よくいかないし
一期一会って言葉の意味を本当に理解した
遅かったね
ごめんね
だけどもう何もできない
届かない
だからせめて
ありがとう
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うっかり落ちてしまったお星さまのお話
着いたのは上から見た事のある地球という所の
海の中に落ちたみたいだ
ここの人達はよくこっちの方を見て願い事を言っていた
三回も繰り返してたっけ?
「お星さまは落ちて来る時キラリと光って
不思議な力で願いを叶えてくれるんだ」って
ぼくが落ちてくる時も聞こえた気がする
でも忘れちゃった
ゆらゆらぷかぷか
海の中は気持ちよくて
歌が聴こえてくる
優しい優しい歌声
いろんなお話も聞こえてくる
お星さまのお話もこの声がしてくれたんだ
ほらまた今日もお星さまのお話だ
「お星さまは落ちてくる時キラリと光って
不思議な力で願いを叶えてくれるんだ」って
「それでね、願い事が叶ったんだよ。だから、大事にするからね。頑張るからね。」って
この声を聞くとぼくも元気が出るんだ
だからぼくも頑張るんだ
願いを叶えるんだ
「元気に産まれてきますように」
この願いを叶えるんだ
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怖がりな君は僕を見つけると逃げてしまう
でも僕は楽しそうに歩く君を見て
楽しそうに笑う君を見て
好きになっていったんだ
だから貝殻のプレゼントを用意して
身嗜みもちゃんとして
想いを告げに行ったんだ
貝殻のプレゼントを開いて見せたら
驚いた顔をしていたけど
そのあと顔を赤くして
ありがとうと言って受け取ってくれたんだ
恥ずかしがりやの君は
今隣で鼻歌を歌っている
僕も一緒に歌っている
森のくまさんを歌っている
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こんなに辛いとは思ってなかったよ
表面の幸せばかりが目立って
きっとみんな密かに苦しんでたんだね
弱い所を見せるのって難しいからね
血が出るほど吐いて
10キロも痩せて
薬も効かず
逃げることも出来ず
早く終われとただ時間が経つのを待つ
誰も何も出来ない
耐えるしかない
終わらせることも出来た
それでも望んだ
願った
乗り越えた先で望んだ幸せに出会える事を
元気なあなたに出会える事を
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気付けば押し寄せて心満たす
けれど時と共に引いて
どこかへ行ってしまう
留めようとしてもすり抜けて
何事もなかったように
穏やかな景色に戻る
ふとある時流れ着いた記憶を
貝殻に閉じこめて
足跡を遺して去り行く
沈む夕陽を背に