| 詩人:アイ | [投票][編集] |
50才近い母は
電話では若い
10代20代とも思える声を出す
だけど時々語尾が低い
無理をして声を変えていたのか
途中咳をして声を整える
その咳は低く
やっぱり40代
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ニュースを見て「死にたければ死ねばいい」と軽く言う人
私もそうだった
その人の意思で
いっそ死んだ方が幸せだと選んだなら
私には生きろとも死ねとも言う資格は無い
でももし逆の立場なら
私なら
あなたともう少し一緒に過ごしたいと
誰かに一言言われたら
幸せを感じると思う
あなたに言いたかった
生きろ死ぬなではない
生きていて欲しかった
私はあなたとの時間がもう少し欲しかった
あなたともう少し一緒に過ごしたかった
救うでも生かすでもない
ただもう少し
あなたが居てくれたら
私が幸せだからかな
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仕事とお酒とたばこ
それが父
ちょっと幼く亭主関白
叱る事を忘れ怒鳴る父
大嫌い
そんな父と対等に意見を言い合う様になった
相変わらず弟を怒鳴る父
「父親として言わなきゃいけない事がある」
「嫌われても言わなきゃいけない事がある」
父は父になろうと必死だった
父ぢゃないからわからないから
子供目線で父を語る
頑固な父はただ聞いた
大人の事情がわからないから
素直に聞いたまま見たままを感じる子供
怒鳴るばかりが父ぢゃない
遊んだり話したり
笑ったり泣いたり
父と子だって人と人
威厳と言って立ち上がる前に
人として向き合う事から始めて欲しい
最初から完璧な人はいない
最初から完璧な親もいない
子供が親に意見するなって?
たまには酒でも呑みながら
そんな夜も良いんじゃない?
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ゲームの主人公の人生
なんどやり直した事か
でもそんな事知らないでしょ
ただコントローラーを動かされて
途中行き詰まり
攻略本を手に進められ
終わりへと向かう
もしかしたら私も
ただ自分を人間だと思いながら
箱の中で誰かに操られていて
途中電源を切られても
何も知らず生きていると思い
セーブポイントなんかで足止めを喰らって
ただ終わりへと向かっている
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正義を気取って寄って来た
言いたい事を言えば良い
聞きたい事を聞けば良い
やりたい様にやってくれ
自分が嫌い
人が好き
私はただ信じる
友達だと言われれば友達と思い
恋人だと言われれば恋人と思い
言葉を信じる
本当か嘘かなんて本人にしかわからない
嘘かと聞いた所で嘘ですと薄情する訳が無い
疑ったってきりがない
だから信じる
人の心には触れず
人の心は信じない
あなたが今私の前に居る
あなたが私に言った言葉
あなたの笑顔も涙も
ここで起きた事
確かに目に映った
確かに耳に入った
確かに触れた
それだけが真実
それだけを信じる
「愛」という言葉が嫌い
形のない想いなんて信じない
こんな私にどう触れますか?
それでもあなたは寄ってきますか??
御自由にどうぞ
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私は自分を傷付けた
あなたはそれを止めてくれた唯一の人
そんな私を愛してくれた人
死にたい奴は死ねば良いというあなたのコメント
そんなふうに思っていたのね
ただ笑顔を見せる日々
涙を止める痛い傷
死にたいなんて思ってない
ただ涙を止める為
誰にも気付かれずに助けを求めていた
私を救ったあなたの本音
薄っぺらいあなたの優しさが心の奥に深く刺さる
あなたは人の助けを必要としない人のよう
心の傷をごまかす様に
さよならの痛みを繰り返す