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アイの部屋


[70] 風船
詩人:アイ [投票][得票][編集]

手を放せば飛んでいってしまう風船

同じ様に私も飛んでいって

軽い私は空っぽで

割れてしまうか

萎びてどこかへ落ちていくだけ

日差しを浴びて

パンパンに腫れた心は

触れるモノ全てに怯えて

強がって優雅に青空を飛んで見せても

どう見たってただフラフラさ迷う淋しい体

いっそ木に引っ掛かって

惨めに助けを待つのも良い

そんな事を考えながら

ビルの影に追いやられて

見る人も前を向き去っていく

何も考えず

またフラフラ下を向きながら

いっそ割れてしまおうか

落ちる所まで落ちて

地をはってみるのも悪くはないかもね

2007/04/15 (Sun)

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