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エリスの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 病室
詩人:エリス [投票][編集]

行かないで此処に居て
貴方は私の夢なの

白い壁白い天井
窓からの木漏れ日に目を細め貴方は笑ったわ
「大丈夫」

あれから幾年
何も変わらず今日も貴方は、木漏れ日に笑う

大丈夫

だいじょうぶ

言ったじゃない

逝かないで此処に居て
貴方は私の命なの

白い天井白い壁
白い、布、そっと貴方の顔隠す

嘘吐き

逝かないで此処に居て
心が死んでしまうから
さよならなんて言わないでよ

あれからずっと、こうなることはわかってた
それでも愛していたかったから
ずっと傍に居たのよ

ずっと傍に、居るわ
今会いに行くから
さよならは聞かないわ

貴方と生きたこの世界にさよなら

2009/02/20 (Fri)

[2] セピア色の思い出
詩人:エリス [投票][編集]

もう一度だけ…
貴方に会えるなら、どんなに堕ちても構わない

悪魔に魂を売り渡してでも…貴方に…

貴方と愛し合った日に戻れるなら、どんな苦痛も厭わない

古ぼけた一枚の写真
笑顔の男女
隣には涙の滲んだ手紙に、さよなら、と

何度も読み返しては、嘘では無い、現実に絶望する

…嗚呼、貴方はもう傍には居ない、のね

貴方と出会ったあの時に
戻れるならもう未来など要らない

楽しかった時間を巻き戻して
私を連れて行って

2009/02/20 (Fri)

[3] 永遠の夢
詩人:エリス [投票][編集]

遠ざかっていく足音
雪を踏む音
貴方の背中
もう抱かれることはない

消えていく足跡
ずっと眺めて
降り積もる雪に崩れる

好きと言って
名前を呼んで
愛しげな声で囁いて

遠ざかる背中に縋りつくこともできなくて
私は…

雪の中倒れ貴方の名を呼ぶの
狂ったように掻き毟る肌
赤く染まり溶ける雪

冷たくなる体
もう私を暖める貴方はいない

酸素で黒く化学変化
身体中焦げたように
…そうきっと貴方に焦がれすぎたの

最期に一度貴方を呼んだ
そして「おやすみ」
覚めることの無い眠りについたなら
覚めることの無い幸せな夢を見る

2009/02/26 (Thu)

[4] 嫉妬
詩人:エリス [投票][編集]

ねえ、あたし
狂ってなんかないわ
当然よ
あなたが好きなだけ

ねえ、あなた
わたしのこと好き?
当然よ
浮気は許さないわ

ずっとずっと一緒よ。って言ったでしょ?
あなたが悪いんだわ

約束破ったら、わたし怒らせたら
ねえ?怖いの知ってるわよね?

ほらだから言ったでしょ

浮気は許さない
でもずっと一緒

この二つの言葉を掛け合わせたら?

ほらほら
赤くなってきた
痛い?痛いでしょ

じゃあわたしは先にいくから
あなたはわたしを怒らせたこと
後悔しながらいくのね

でも喜んでよ
これで永遠に一緒よ?
ほら手を繋いであげる

じゃあまた会いましょう?

2009/03/04 (Wed)

[5] アイスブルー
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瞬く瞳はアイスブルー
その瞳に捉われて、私は身動きなんてとれない

凍らせる冷たい目
でもあなたが優しいのは誰よりも知ってるわ
だから…

銀色の髪を揺らして私を求める姿
浅ましく艶やかな姿

あなたの本心
本当は知っている
だけどね
敢えて言わない意地悪さ

冷たい目で私を射ぬく
あなたをまだ捕らえていたいの

2009/03/10 (Tue)

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