詩人:エリス | [投票][編集] |
行かないで此処に居て
貴方は私の夢なの
白い壁白い天井
窓からの木漏れ日に目を細め貴方は笑ったわ
「大丈夫」
あれから幾年
何も変わらず今日も貴方は、木漏れ日に笑う
大丈夫
だいじょうぶ
言ったじゃない
逝かないで此処に居て
貴方は私の命なの
白い天井白い壁
白い、布、そっと貴方の顔隠す
嘘吐き
逝かないで此処に居て
心が死んでしまうから
さよならなんて言わないでよ
あれからずっと、こうなることはわかってた
それでも愛していたかったから
ずっと傍に居たのよ
ずっと傍に、居るわ
今会いに行くから
さよならは聞かないわ
貴方と生きたこの世界にさよなら
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もう一度だけ…
貴方に会えるなら、どんなに堕ちても構わない
悪魔に魂を売り渡してでも…貴方に…
貴方と愛し合った日に戻れるなら、どんな苦痛も厭わない
古ぼけた一枚の写真
笑顔の男女
隣には涙の滲んだ手紙に、さよなら、と
何度も読み返しては、嘘では無い、現実に絶望する
…嗚呼、貴方はもう傍には居ない、のね
貴方と出会ったあの時に
戻れるならもう未来など要らない
楽しかった時間を巻き戻して
私を連れて行って
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遠ざかっていく足音
雪を踏む音
貴方の背中
もう抱かれることはない
消えていく足跡
ずっと眺めて
降り積もる雪に崩れる
好きと言って
名前を呼んで
愛しげな声で囁いて
遠ざかる背中に縋りつくこともできなくて
私は…
雪の中倒れ貴方の名を呼ぶの
狂ったように掻き毟る肌
赤く染まり溶ける雪
冷たくなる体
もう私を暖める貴方はいない
酸素で黒く化学変化
身体中焦げたように
…そうきっと貴方に焦がれすぎたの
最期に一度貴方を呼んだ
そして「おやすみ」
覚めることの無い眠りについたなら
覚めることの無い幸せな夢を見る
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ねえ、あたし
狂ってなんかないわ
当然よ
あなたが好きなだけ
ねえ、あなた
わたしのこと好き?
当然よ
浮気は許さないわ
ずっとずっと一緒よ。って言ったでしょ?
あなたが悪いんだわ
約束破ったら、わたし怒らせたら
ねえ?怖いの知ってるわよね?
ほらだから言ったでしょ
浮気は許さない
でもずっと一緒
この二つの言葉を掛け合わせたら?
ほらほら
赤くなってきた
痛い?痛いでしょ
じゃあわたしは先にいくから
あなたはわたしを怒らせたこと
後悔しながらいくのね
でも喜んでよ
これで永遠に一緒よ?
ほら手を繋いであげる
じゃあまた会いましょう?
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瞬く瞳はアイスブルー
その瞳に捉われて、私は身動きなんてとれない
凍らせる冷たい目
でもあなたが優しいのは誰よりも知ってるわ
だから…
銀色の髪を揺らして私を求める姿
浅ましく艶やかな姿
あなたの本心
本当は知っている
だけどね
敢えて言わない意地悪さ
冷たい目で私を射ぬく
あなたをまだ捕らえていたいの