詩人:ハト | [投票][編集] |
猫と戯れる
休日の縁側
咽と腹とを無防備にさらす
愛しいいのち
柔らかいいのち
温かいいのち
冷たく固くなった
今はもういないあの子を思い出す
この子もいつか
と思うとまた
愛しくて仕方なくなる
柔らかな咽に
暖かな腹に
触れて和む
休日の縁側
詩人:ハト | [投票][編集] |
蛍が土に還るのを
見計らったように
やって来た低気圧
昨日乾いていた小道
ジーンズの裾を湿らす
口笛吹きながら歩く
今年も綺麗でした
ね、また、思い出
重なって
仕舞う
奥底に、奥底に
あの日とは同じでない
光 光 光 光
雨の滴がキラキラ
しながら地面に落ちてまた
湿らす
ジーンズの裾
天の川はもう見えない
今年の分は、もうオシマイ
そして
往く
低気圧