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ハトの部屋


[43] 泣きたい
詩人:ハト [投票][得票][編集]

朝焼けと夕焼けの間を
羽ばたいて横切っていく
あの鳥が
烏だろうが白鷺だろうが
持っているその
姿の美しさに思わず息をのむ

ここには雪が降る
毎年積もってはとける

寒さに慣れることはない
だから私は厚着をする

舞い散る雪はきれいだ
音も言葉も包み込んで落とす

朝焼けと夕焼けの間を
言葉が舞っている
塵のように漂って
私はそれを吸い込み吐き出す

漏れ出るのは只
白い吐息
それは吹き出しにも似ている
けれど

そこに入るべき言葉はない
それは宙に舞っている



2006/12/06 (Wed)

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