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詩奈の部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] ミックスジュース
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いくつもの味がある

飲む度違う味がある



今のはニンジン?

今のは甘いから…
リンゴ?

今の苦いのはセロリ?


たくさんの違った野菜と果物が

一つの飲み物になった



確かに僕へ入った

その飲み物は


しっかりと

僕に教えてくれた


それは少し人生に似てた



もう一杯

僕はまたコップに注いだ

2005/03/06 (Sun)

[12] 春の鼓動
詩人:詩奈 [投票][編集]

梅の花


赤く染まり出す

明るい時間が長くなる



聞こえる

春の鼓動




彩られる春の色

去年とはまた違った春

今年は何を

見せてくれる?


思い描いた自分自身

花びらのように舞い

風に乗れ

明日へ飛べ

いくつものつぼみを手に

高く 高く




聞こえる

春の鼓動



新たなスタートへ

乗れ

飛べ

高く 高く




聞こえる
春の鼓動

2005/03/06 (Sun)

[14] 届かない決意
詩人:詩奈 [投票][編集]

小さく震え
細くないた声は
やがて小さくなり


消えた











自分中心の世界を
これ以上どうしたい?
何を求める?
どれだけの命犠牲にする?


大きく叫んだけれど
届かない


無力な体が憎い



何も動けない情けない心が憎い




関係のない
小さな
命を


必死に生きる
強い
命を


どんな人間より
一生懸命な
命を


守るんだ

守りぬくんだ



絶対に

2005/03/08 (Tue)

[15] いいのに
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届けばいいのに
世界中に
響けばいいのに
地球中に
笑えばいいのに
世界中が
泣けばいいのに
地球中が


小さな頃にとりあったおもちゃ
この世界
この地球
大きいだけで
実際は小さな頃の僕等と変わりはしない
悲しく寂しい
この現状
大人だと信じきった子供たち
ケンカはお止め
仲直りしよう
意外に簡単なんだよ
笑顔で握手して
ほら取り合ってたおもちゃも
少し考えたら楽しく遊べるね
だからほら
ケンカはお止め
仲直りしよう

気づけばいいのに
世界中が

2005/03/08 (Tue)

[16] WANT TO
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物足りないって
寂しいって
そう言って求めてたのは
僕が僕として
ここにいる
いていいっていう
君の言葉と
そこに在る僕の意味

2005/03/08 (Tue)

[17] WHY
詩人:詩奈 [投票][編集]

どうして歩くの?

先の見えない
不安定な
この道を

問掛けた声が
夜の始まりと消えゆくのを眺めながら
星を待った

空白と呼ぶに等しいこの時に
どうしてなんて言葉が
ひっかかるはずもなかった

海の先のビルがぼやけて
まるで空に浮かぶ島のよう



どうだっていいじゃない
見付かるなら


海の底が言った



理由も過程もいらない
何もいらない

暗くなると冬に逆戻り
そこで僕は独りさ迷う




ねぇ強がりの僕

どうして歩くの?

ねぇ怖がりの僕

どうして歩くの?



いくらぼやいてもそこは
空白のまま

2005/03/08 (Tue)

[18] さよなら
詩人:詩奈 [投票][編集]

感じる 感じる

聞こえる 聞こえる

震えが

叫びが


でも

見えない

届かない



誰か止めて 止めて


誰か止めて 止めて



どうして?

広がる青い海を知りながら

落ち着く深い緑を知りながら

それに助けられながら

それに恵まれながら


そこで生まれながら



どうして?



きっともうすぐ終わる


きっともうすぐ


全てが終わる




さよなら




さよなら




さよなら

自然


さよなら

僕等



さよなら

地球






2005/03/18 (Fri)

[19] 儚く
詩人:詩奈 [投票][編集]

賑やかすぎる街灯に

負けてしまった星たち


優しく声かけたつもりが

まるで知らん顔





何を思い

どうやって

ねぇ

たった今まで温かかったのに

ねぇ

どこへいったの?

儚く


儚く


ひらりと消え散る

一片の




拾い集めても

もう戻ることはなく


ただ人の記憶で

ただ人の心で


いつまでも

いつまでも

永遠を知るのです


どこまでも

どこまでも

果てを知るのです



曇り空の隙間から

一つ

きらりと

笑ったように見えた






2005/03/18 (Fri)

[20] 春風
詩人:詩奈 [投票][編集]

雲が流れ

陽の光がチカチカする

暖かさを運んできた風に

小鳥のさえずりと

梅の花びらを乗せ

春風と呼んだ


ずっと届けたかった想い

春風とどこかへ


たくさんのつぼみに

薄いピンク

桜色で染めよう

あの頃の君の頬のように

君色に染まれ


一年ぶりの香りに

心弾み

一年ぶりの香りに

いつかの君蘇る


今日は新しい命を


根よ しっかりと

茎よ たくましく

花よ 美しく



いつか満開に咲け

春風に願い

君を想う

今年も

君を想う



2005/03/18 (Fri)

[21] 実験
詩人:詩奈 [投票][編集]

実験をしよう
この丸い玩具で

ここは全部海だから
一つ命の種をあげれば
いずれ生物が生まれるだろう
氷は溶け植物が芽を覚ますだろう
そしてたくさんの命がある素晴らしいものになるだろう
名前は地球にしようか

そう ここは
この地は
人間より大きい者の玩具にしかすぎなかった



地球にしたらどれくらいたっただろう
何万年
何億年
何光年

地球は変わった
たくさんの生物は減り始め
人同士の争いも絶えない
美しかった海もかけらも残っていない


これじゃあ失敗だよ

2005/03/25 (Fri)
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