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詩奈の部屋


[144] 銀杏並木道
詩人:詩奈 [投票][得票][編集]


銀杏が色づいた並木道は
永遠を思わせて

どこにだってあるような風景なのだけど
どこかが微妙に違っていて

束縛に似た支配を
自由だと信じきっていた昔の私が
なんだか懐かしかった

思い出は夢と似ている
ぼんやり霞んでいく記憶を惜しいと思うのはやめにした
消えそうになっても
確かなものだったことに違いないのだから

枯れない銀杏があるなら
私の夢の中にだけ

そういうもの
そういうものなのだと思う




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2007/11/28 (Wed)

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