僕等が出会った奇跡は偶然なのかもしれないけれどその偶然の出会いに意味を持ったから運命と名付けようと思うふと開けた夕方の窓に家々の間から覗いた満月この一瞬に過去でも未来でもない現在という今に重さを感じる大きすぎる空優しすぎる風碧すぎる草に囲まれて今まで守ってきたものは空になり今まで嘆いていたことは風になりこれからつくられる自身は草になった星回り僕回り時流れ僕流れ残る変わらないもの僕等はそれを永遠と名付けようと思う
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