夜風に深呼吸して窓から出した顔に耳にあたって鳴る風の音は冷たい暖かい空気に混ざった冷たい風は心地良くでも強く僕に吹き付ける見えなくなったオリオン座に少し寂しくなりながら流れても灰色の雲しか見せない空を眺める思った通りにいかないこともある夜風は溜め息混じりに諦めたように力無く嘆いた僕は絶望したけど変われる訳もなく僕は今日も嫌いな僕のままで明日に行こうとしている再び音をたてて入り込もうとする夜風から逃げるように僕は思い切り窓を閉めた
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