詩人:詩奈 | [投票][得票][編集] |
真っ直ぐに手をあげ
大きな声で
僕は弱いです
そう言えたらどんなに楽だろう
そう考えてベッドに潜り込む僕は
一番の弱虫
光のまぶしさは苦しくて
その強さに嫉妬してる
暗闇は先を見れば見るほどこわくて
味わう孤独におびえた
居場所に憧れ
新聞紙から文字をうまく切り取って
僕に張り付けた
捨てたはずの小箱が気になって
探し回ったら
そんなものなかったって
あるのははち切れそうなゴミ袋だけ
涙だけが悲しく流れた
だから自分を小さく細く慰めた
明日また探そう
捨てた小箱はいつかまた
探し物を探しに行くんです
真っ直ぐに手をあげて
大きな声で
探してきます
そう言ったのは弱虫の僕だつた