繋がり

途絶えて

箱庭で

変わらぬ今

変わり行く今

滅びゆくのに

心の音は噤まれ

声をあげる

必然と

偶然が重なり

いくどとなく

幾度も

終わりへと向かって




始まりは終わる

もっと悲しいモノは

もっと深くにあって

もっと綺麗なモノで

ここからは手に届かない

だから

沈んで行こう

深くへと

遠くへと


もっと近くに
あるって
この手で解るために

…繋ぐんだろうね…

入れ物に

その底に

この体に

焼き付いた赤

しすがな月

遙か彼方

地平線

ゆらぐ水面に

その影に

隠れて

隠さないで

時計の針は歩み続けて

この手のひらで

だれかいる

だれもいないよ

だれもがいるのに

どこにもいないよ

ずっと

だれもいなかったよ

過ぎ去らない過去を
今も手に余らせている

まだ足りない

形にならない形を

産み続けなければ

そこで終わってしまう

生み続けよう

形は幾度も
その形を変えて

記録されていく

空白のままに

針の停まった時計

動き続ける時間

ゆれつづけている心

月明かりが示す

いま

心は壊れ

時間は停まり

時計の針は揺れている

心は停まり

時間は揺られ

時計は手渡された

示していた

今をここへと

近づからない

近寄らない

形でしかない

意味は無い

価値はいらない

どうでもいい

触れても解らなければ

知らなければ

形は形のままですむ

心に住む

そのまま止まったまま

君の知らない何処かで

君を嘆いている誰かに

教えてあげよう

君であることを

君があることを

君と一緒に僕がいる事を

僕に教えてください



その膝の上で

息を潜めて

問いを隠して

想いを伝えよう

囚われぬように

捕まらぬように

ここに置こう


全ては横たわっている

アナタは誰を…
…起こすのだろう