時間

針の音

心臓の鼓動

静かなる寝息

鼻唄

ため息

時が止まる

想いとは
スグにではなく
刻み行くモノ

今という

時間を

時間と言う過去を

この時に

知る問いを

全ての答えで

止まらない

周り続けている

今という今

満たすことで
満たされたい

満たされたことで
望みたい

望むことで
叶えたい

祈ることはしたくない

願うことから
遠のきたくない

…ここにいるから…

名は体を表す
体は名を持たない

だが

体は体を知り
体は己を自覚している

名は持たない

無造作に知覚している

近くのイメージを

遠くに置き換え

一枚の枯れ行く桜を

目の前に
言葉を置いて

心を閉じこめた

空だけが同じ場所

青い空の隅に

雲は隠れていて

いつだって

こっそり

雨を降らしていく

心だって。そう

偽りだらけ嘘だらけ

言葉にはならない

瞬く間に

想いは流れ

願いは叶い

終わりを終えて

始まりを尊び

喜びをいずれ知る

別れを楽しみ
後悔はしない

祈りはしない
…誰の不幸も…

言葉は淀み

想いは潰え

心は空白に沈んでいく

淀みに呆れ

想いを忘れ

心は尊い



忘れ行く心
尊い想い

淀んだ空に願いを沈めて

遠くの空に…
…近くの空を

張り合わせ

雲をバラバラに
…散りばめて…

そこに通す
ひとすじの雲

道もない道を繋ぎ止めて

見えるモノ

全部切り取って

ひとつひとつ

切り取って

重ね併せて

不揃いだけど

形も向きも

自然に見えるように

張り付けて

それはアナタだよ