優しいって事は
残酷って事で
時々
苦しくなる

好きって事に
似ていて
とても臆病になる

本当は
気が付いていたよ

ずっと
知らない方が
私は
幸せだったのかも
知れません

もうちょっと早くに
教えて欲しかった


…そんなに脅えないで…

過ぎ去った
明日という今日を

ただ歩き
ただ迷い

過ごす日々を

淡々と
呟くように

言葉に託して
詞にして

置き去りに

それは簡単に見えて
実際は無理な事で

私は私を
ただ
ただ
深くへと
誘うのです

より深くへと
私は浮かぶので

アナタ方は
私を私とは
気が付かずに
通り過ぎて行きました

ずっと私は
アナタ方よりも
もっと近くにいます

アナタの側に
私はいるのです

私よりも深いアナタへ

気が付いてとは
言いませんが
知っていては欲しいから

私はアナタへと
伝えるのです

今はまだ
ただの言葉で
言葉のままで託します

いつの日か
詞にしてください

きっと

言葉は嘘を付く
詩は嘘を付けない

台詞は表現だけ
詩は本心だけ

…心は偽れるけど…
想いは
願望と真実だけしか
表せない

いつも言葉は
…言葉を…
表現している

少しの
ほんの少しの…
想いと願望と事実を
潜ませながら


本当は
誰かを求めている
誰かが誰だかは
…わからないけど…

空
赤い空
青い空
何処に行っても
上にある

ずっと
同じ空のままで

逃げる事も
出来ずに

ずっとそこにある
ずっと一人で
僕らを見ている

誰とも混ざる事なく

ずっと一人で…
…ずっと見ている

夢は夢
夢は望み
夢は溺れ
望みは歪む
溺れは捕われ
夢を縛る

夢を夢だと
望む夢は生だと宣う

夢は夢

夢は
見るモノ
ではなく
望むモノ

この夢は
誰かが散った
夢の続き


僕らには



集める事しか出来ない

声が出ない

息が出来ない

誰も応えない

誰にも聞こえてない

何を喋っても

言葉が違うから

誰も気が付かない

同じ文字を使っているのに

誰も解らない

私も解らない

誰も答えくれないから

窓の外

空の涙を見ていた

ゆらゆらと
…凍てつく欠片を…

それと、　それを

…喜び駆け回る
子供達の姿を…

暖かな部屋の中で

少しずつ

だけど確実に

音をたてて

過ぎていく

残りはあと僅か

ほんの少しだけ

だけど

その僅かにも

手が掛る

ふたが開けられ

流しこまれる

その瞬間に

僕はもう僕じゃなくなる

…君になる…

挙げたものが
貰ったもの

教えて貰ったものは
…知っていた事…

解らないなら
君は知らない

…私には教えられない…

夢から

連れだして

私は

堕ちて

消えて

何も解らないから

ただ

さまようばかり

誰も繋ぎ止めては…

だから

揺り篭の外

虹の見える

あの日の丘に

私を連れだして

…




傷付けてもいいから