雲と空

ここからは
同じ空、同じ場所

空と雲はバラバラ

同じ場所バラバラなのに

雲は何処にあるんだろう

空ではないのなら
何処にある

雲と混ざった空は
空で無いなら何者か

雲は去って空は晴れた

雲と供に去った空は
何処に行くんだろう

雲と別れて
何処に行けばいいのか

悲しみは消えないのに

氷の欠片
雲の欠片
水の集まり
ひとひらの雪

寝そべっていても
堕ちて来てもひとひら

悲しみが
苦しみが
寂しみが
集まった、ひとひら

くるくると舞降り…
…重なったひとひら

ひとひらはひとひら

沢山の
ひとひらが
孤独を与える

場所がある事

人が有るという事

闇がある場所

夢があるところ

光に万物があり

闇は人が持つもの

闇がある場所には

夢がある

闇が光に照らされ

形を生すモノとなり

夢が出来る

人の夢は儚いもの

善も悪も万物より儚い


闇は消えるだろう


…人が消えれば…

今も見ている

夢の続き

ずっと見ている

醒めてしまわない様に

許してしまわない様に

ずっと観ている

もう知らない

今は解らない

この前は解ったけど

今は分からない

持ってない

ここにはない

ただ、時折

風に乗って

…ここに来るだけで…


僕のモノじゃないから

音じゃなくて鎖で

想いじゃなくて願いで

好きじゃなくて愛で


だから残したい

…小さな欠片で
しかなくても…

ずっと

ず〜………っと

たったそれだけです


駄目ですか？

空が青いのは…
…闇が深すぎて

太陽の光のカーテンでも

…白く塗り変える事が
出来なかったから…

色は何色

アナタの色はアナタの色

空も雲も私でさえも

アナタの色

何処まで行っても

アナタ色

忘れない為に壊して

…なくさない為に
忘れようとした…

ただそれだけの事

空色

雨

月明かり

雲の隙間

地上に

溢れ堕ちた恵み

残酷な光景

解るから…
…解らなくなる

…目を背けてしまう…

そんな嘘、聞きたくない