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夕空の部屋  〜 新着順表示 〜


[315] 
詩人:夕空 [投票][編集]


蟻には
絶壁の壁
でも
猫には
ただの壁

人間には
ただの扉
でも
猫には
開けられない扉

鍵の掛った扉でも
鍵を持つ人には
誰でも開けられる

だけど

此処には誰も入れない

私だけ
私一人だけ
誰にも開けない
私さえも
鍵を持たないから
…まだ一人のまま…


外の景色
だけを眺めている

2006/11/10 (Fri)

[314] 
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空へと向かう

翼を救い捕って

空を見上げる

…羽を拾い集めながら…

2006/11/10 (Fri)

[313] 薄雲
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暗闇の空に

写し出された月明かり

風に揺らされ漏れた灯

憂鬱

小さな花に降り注いだ

月の生む闇に
絶望を覚えた

僕は

ぼんやり
月を見下ろしながら

月を折った

光が闇へと移り潜んだ

…ほんの一時だけ…

2006/11/10 (Fri)

[312] 渡り鳥
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行く宛ても無い鳥が

あるはずも無い…
…大地に根をおろし

現実の中の現実…
…では、無い場所で

夢を見ている

夢の続きを観ている

2006/11/09 (Thu)

[311] たまに…
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部屋の片隅

ぽつんと置かれた空白

一度読まれた本の山

もう一度
この目に閉ざす

同じ物なのに

前と同じなのに

…違って見えた…

変わってしまっていた

2006/11/09 (Thu)

[310] 喪失感
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すぐに大きくなって

簡単に沈んで

なにも無かったのに

喪失感



何処に行ったんだろう

2006/11/09 (Thu)

[309] 募る
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深海にあまねく

雪の赴くままに

尽きる事の無い

永遠に凍結したまま

募る雪

生を生かす…
…果てのない旅

人間が辞めて…
…しまった罪を

止まる事のない糧を

…祈る事の意味も
無く積もる…

いずれ

この雪が止まれば

救われるだろう

光輝く果ても無い雪を

…空へと帰す時まで…

2006/11/09 (Thu)

[308] 救われ
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救われたかった

許されたいんじゃなくて

ずっと祈って

ずっと願って

ひっそり潜んでは

ぷかぷか

君には見えるかな?

水面 月

水月

その間にある…
…その灯が

僕は思うんだ

月も水面も水月も

…本当じゃないって…

2006/11/09 (Thu)

[307] 妬かれた空
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淡く妬かれた空に

ひっそりと影を置いて

君に近付く

そっと撫でるように

だきしてめて雲を払う

ずっと一緒だと…
…魔法をかけて

太陽は空へと沈めて

月の石に光をかざして

君の影に
身を焦がしながら

2006/11/07 (Tue)

[306] 
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私は神を信じない

キリストも

ブッタも

他の神々も

でも

その聖書に
書かれてる
文字は信じようと
思う


偽りはあっても

真実もそこにはあるから

2006/11/02 (Thu)
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