…アナタには
解らない…

私には…
…答えられない

雨が降っても

雲が浮かんでも

空が晴れ渡ろうとも

何も変わらない

同じだけしか

存在しない

人間が増えて

…魂は軽くなった…

形から

モノを見るなら

形が私

何も持たないまま

私を見るなら

私には何が見えるのかな

溶けた氷は…
…ただの水かな

単純に虚しいのです

私には

ただそれだけ

赤く滲む雨の跡

何かを捨てて

空白を手に入れて

灰色に染めて

夢を残して

光にかざして

浮かぶのは

…憂鬱…

空は晴れ

雲は墜ちねど

雨は上がらず

しとしと　と

君を清めては
汚しては

空を産み出す

しずかな夢の音

…空は雲１つなく…

たくさんの家

たくさんの人

今日だけは
何処にも行けません

私は何処にでも
いますよ

こんな場所に
来なくても

残骸なんかに
私は住まないです

何もない
この場所が
私です

誰にも
見付からない
様に

私でいます

形だけは
保ちながら

心だけは
上の空

何も見たくありません

全てが終わったら

死のうと想ってた

解らないまま

今も生きていて

死ぬとか
考えて無いけど

いつか誰かに
これを与えるなら

独りが好ましい

何が足りない

何が欲しいかも

解らない

誰の瞳も
誰も写さないなら

どうしても

許せない



形でしか
解らないなら
何故
アナタは
私だと言えるの