夕空の部屋
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[215] 日溜まり
底に溜ったひだまり
空は月
光は淡く
恋の味
手のひらをたいように
ここからが始まり
2006/06/20 (Tue)
[214] 鏡の影
たくさんの鏡が
僕を写すけど
何処にも
僕はなくて
何もないなら
何も要らないかなって
僕は誰にも
成りたくはありません
2006/06/16 (Fri)
[213] 無色
何色にも
塗らなくていい
絵を
書いてます
線だけで
白紙になぞっては
2006/06/16 (Fri)
[212] 無形
言葉遊びって
パーツは決まっていて
形は決まってなくて
出来上がって
初めて
見えてくる
ひとつじゃないよ
2006/06/16 (Fri)
[211] 僅かな
君といた
ほんの僅かな時間
だけ
私でしたが
君はどうかな
私はいつもバラバラで
ひとつだけど
何も写さない
写るのはあなただけ
2006/06/16 (Fri)
[210] モノって
モノって
壊す為にあるんだよ
残骸には
何が写るかな
光だけが乱れて
またひとつ
…君を見付けた…
2006/06/16 (Fri)
[209] あっけなく
あっけなく
壊れてくれて
ありがとう
気持ち良かったよ
寂しくないように
そこにいてね
もう要らないけど
まだいてね
そのままで
そんな君が好きですよ
2006/06/16 (Fri)
[208] 月の影
誰にも言わないけど
言えないけど
ちょっと好きでした
残酷だけど
独りの君が
たまに目に写る君が
夜空の月の影が
2006/06/16 (Fri)
[207] チラチラと
群れて
ひとつひとつ
墜ちて行くけど
それさえもおかしくて
またひとつ
墜ちていきます
せめて独りのままで
チラチラと
蝶々は散って
2006/06/16 (Fri)
[206] ちっぽけな残骸
誰か持っているモノ
全部欲しがって
手に入れても
空っぽだったあの頃
今、本当に欲しいモノは
海の中
光だけが舞い落ちて
ひとつひとつが
眩しいよ
ちっぽけな…
…残骸の残骸
2006/06/16 (Fri)
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