夕空の部屋
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[105] 抱きしめられたなら
何も持ってなかったから
何も要らなかった
誰も居なかったから
誰も必要なかった
何も無い部屋で
誰も居ない部屋で
ただ窓の外を眺めて
ただ知りたかった
なんで僕には
誰も何も
居ないのか
持ってないのか
たったそれだけを
この手に
空気だけを握って
空間だけ抱きしめて
幻想に眠っていた
一匹の魚
たくさんの海の中の
一番深い海の底で
2006/04/03 (Mon)
[104] 光の箱
光の中に
ぽつんと置かれた影
あなたの影は
どんな形をしてますか?
2006/04/02 (Sun)
[103] 闇に輝く空白
そこに在る
景色を見ていて
そこに意識がないまま
意識を見れるなら
貴方にも解る時が
来ると思うよ
何も無い世界で
彩るたくさんの世界
1つの
たった1つの世界に潜む
…闇に輝く空白より…
2006/03/28 (Tue)
[102] 死ぬ事も無いままで
堕ちた花は
枯れない
腐ていくだけ
生きたまま
果てていくだけ
永遠に枯れる事の
…ないままで…
2006/03/28 (Tue)
[101] 幸せ
いちばんが幸せで
にばんが不幸せ
そんなことないよね
君が笑ってくれたら
僕は幸せなんだよ
2006/03/26 (Sun)
[100] 精霊流し
夜の河
浮かぶ星
天の川
空へと帰っていく
2006/03/25 (Sat)
[99] 人間で人
私は人間
私は人
私は独りの人
皆と同じ人間
皆と違う独りの人
私は私
2006/03/24 (Fri)
[98] 同じ様に
同じ様に作られて
同じ様に並べられて
同じ様に扱われて
同じ様に放置されて
皆バラバラに壊れていく
…何が違うの…
2006/03/23 (Thu)
[97] 恐怖
恐 発する事
怖 佇む事
2つの脅え
別々の彩り
共存する
恐怖と言う象
2006/03/21 (Tue)
[96] 現
意味のない
訳も知らない
だた解るのは
此処にある全てが
目に映る全てのものが
幻想だという事
たったそれだけ
何が起ころうとも
…夢に過ぎない…
2006/03/19 (Sun)
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