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夕空の部屋


[105] 抱きしめられたなら
詩人:夕空 [投票][編集]

何も持ってなかったから
何も要らなかった

誰も居なかったから
誰も必要なかった

何も無い部屋で
誰も居ない部屋で
ただ窓の外を眺めて
ただ知りたかった

なんで僕には
誰も何も
居ないのか
持ってないのか
たったそれだけを

この手に
空気だけを握って
空間だけ抱きしめて
幻想に眠っていた

一匹の魚
たくさんの海の中の
一番深い海の底で

2006/04/03 (Mon)

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