何も持ってなかったから何も要らなかった誰も居なかったから誰も必要なかった何も無い部屋で誰も居ない部屋でただ窓の外を眺めてただ知りたかったなんで僕には誰も何も居ないのか持ってないのかたったそれだけをこの手に空気だけを握って空間だけ抱きしめて幻想に眠っていた一匹の魚たくさんの海の中の一番深い海の底で
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