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夕空の部屋


[298] つまらない色
詩人:夕空 [投票][得票][編集]


ここには
誰も居ないから
本当の事を
話してあげる
本当の事を

誰も誰も
誰も解らない
色も音も無なくって
無くして過して
たまにチラッと
溜らなくて独り言

つまらない色を
音に奏でて
夢の中へと過して

灰色の夢の中には
何も写らない
鏡だけがそこにあって

とっくの昔に
無くしてました

たまに見る空も
君も影しかなくて
だから愛しく
だから嫌い
だから
誰も要らなくて

…誰も掴めない…

またにね
想うんだ
終わらせたいって

誰も好きにならない
かわりに誰も
嫌いにはなりたくなくて
知らないふり
誰か好きになっても
影だけで
必要はなくて

空は青色
月には雲を
ここには願わない
空っぽなだけの箱を
私は好きには成れない

私はね
救われたいんだけど
やっぱり
誰も
見付けてはくれない

私は私を
救う気はないんだ
そしたら
私は本当に
独りになって
しまう気がするから

誰か居ませんか?

ここでは何も叶わない

たぶんね
これでいいんだと
想ってます

誰も不幸には
したくはないから

2006/10/11 (Wed)

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