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夕空の部屋


[629] 月の波羽
詩人:夕空 [投票][編集]


空は何処までも広く鈍感で

雲は儚く繊細

木々は空を見上げ囁いて

大地は空を制限してる

僕らは
そのどちらにもいなくて

翼を模造した
羽を散らしながら堕ちていく

闇に深くに繋がったまま這いずり回っている


その外では
月はからっぽのままに
僕らを綺麗だよって
笑ってくれた


海には

僕らだった羽が漂っている



月明かりに照らしだされて



2007/10/03 (Wed)

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