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夕空の部屋


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詩人:夕空 [投票][得票][編集]

道を歩く
道で歩く
道が歩いている
どの道もこの道も歩いている

誰もが通らない
誰もが知らない
ただ一人だけの道を
歩いていると
歩いていくと
必ずどこかの誰かの道と
すれ違い通り過ぎていく
どの道も通るわけにはいかない
ただ一度の道
この道だけが道ではないけど
そう知りながらも
行く道はただ一つ
様々な道を知ることは
この道を歩くことにとって
この道にとって
なにをもたらす

ただ一人で歩いて行ける道はない
それでもこの道をただ一人歩く
歩いている
道を道と知るのは歩いた後
前に進んでは行くけど
前は私の前でしかなく
道の前ではない
行く人によっては前ではない
それに時間でもない
この道は何処へ向かうのだろうか

何処にも行けない
此処ではない
誰のものでもない
私は私ではなくアナタ
アナタはアナタではなく私
私もアナタも誰のモノでもない
誰でもない
誰も知らない
誰もが知らない
ただ私が知るそれだけが
アナタであり私がある

ぼんやりと
空を見上げて
歩いていく
歩いている
誰も知ることの出来ないこの道を

2014/12/12 (Fri)

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