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Bobの部屋


[20] 黒ネコ
詩人:Bob [投票][編集]



寂しくて 切なくて
家にはとてもいれなくて

ビルの裏の駐車場
たった一人でそこにいた


そいつはそんな俺に向かって 一声鳴いた




「にゃあ」




あぁなんだ 黒ネコか

そこで初めて
自分以外の存在に
目を向けた



そのネコの瞳には
満たされることのない月
だけが映っていた


俺の瞳にも
一部が欠けた月
だけが映ってるんだろうか?



ビールの空き缶は
歪んだ俺の顔を
映し出す


歪んだ俺の瞳には

何も映っていなかった



今日は新月なのだろうか?ふと上を見上げる





あれ?…満月だ

2006/10/24 (Tue)

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