寂しくて 切なくて家にはとてもいれなくてビルの裏の駐車場たった一人でそこにいたそいつはそんな俺に向かって 一声鳴いた 「にゃあ」あぁなんだ 黒ネコかそこで初めて自分以外の存在に目を向けたそのネコの瞳には満たされることのない月だけが映っていた俺の瞳にも一部が欠けた月だけが映ってるんだろうか?ビールの空き缶は歪んだ俺の顔を映し出す歪んだ俺の瞳には何も映っていなかった今日は新月なのだろうか?ふと上を見上げるあれ?…満月だ
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