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Youの部屋


[3] 僕はいいよ。
詩人:You [投票][得票][編集]


あと、どれだけの
時間を使って
君を想って生きるのだろう

あと、どれだけの
犠牲を払って
君を想う毎日を
手にするのだろう

あと、どれだけの
僕の言葉を
君に伝えられるのだろう

僕ら限りなく他人に近付く

たとえば、
どこかで君と偶然会ったなら

意地と虚勢を張って

僕は無理矢理に顔を作るよ




もしも、
本当にもしも
自惚れかもしれないけれど
僕の言葉が
僕の存在が
そのひとつひとつが
君に重くのし掛かっていたなら
いいよ。
僕との記憶を消してくれても


いいよ。
無理に思い出そうとしなくても


いいよ。
僕を忘れてしまっても



僕がちゃんと
君を知っているから

僕はずっと
忘れやしないから


君があの人に荷物を
軽くしてもらっているなら


その荷物に残った
僕の指紋を
消してしまいたいなら


いいよ。
綺麗さっぱり洗ってくれても


いいよ。
僕は君が好きだから。

2008/07/13 (Sun)

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