詩人:華森 愛瑛 | [投票][編集] |
「元気でな。向こうに
着いたら連絡するから...」
空港のロビーで
あなたはあたしの手を
強く握る...
やっぱり行くんだね
今までみたいに
会えなくなるね...
あなたと過ごした
季節が頭の中で
ゆっくりと
描かれていく....
こんな時...
行かないでって泣いて
すがるのかな....
それとも笑顔で
待ってるねって
言うのかな....
こんな日がくるのは
分かってた....
でもまだまだ先の事だと
思ってた....
ねぇ....心の中では
泣いてるんだよ。
あなたの笑顔を見ないよに
下を向いたまま....
離れて暮らすあなたの町に
一度行ってみたいな
なんて思ったりもする...
出発する時間まで
あなたは側にいてくれた
その時間さえ
あたしにとっては
悲しい時間
「もぅ行くね...」
さっきまで繋いでた
手が離れていく...
あなたの後ろ姿見ながら
泣きそうになるな
泣き虫なあたしを
知ってるあなたは
後ろ振り向かずに
去っていく...
ただ一緒にいる事が
当たり前になってた
あたし達に
こんな試練が訪れるのは
悲しい事だよね。
あなたがこれ程に
大切に思うなんて
あたしも馬鹿だな....
行かないでって言いたく
なる
あなたの笑顔...
みたい時に見れないね
元気でね....
って別れるみたいな
言い方...
でも離れても
あたしはあなたしか
いないんだ...