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華森 愛瑛 の部屋


[95] 『あれから...』
詩人:華森 愛瑛 [投票][編集]

どれくらいの月日が
流れただろう...
今思えば
あんな辛くて苦しい
生活も嘘のよう
に平凡な生活に
なった...

あんなに憎んだ毎日
共に顔を合わせ
言葉使いが
悪いと殴られ
何度
家を飛び出そうかと
思っただろう...

そんな行動も臆病
すぎた
幼かった私には
ただただ
我慢するだけだった

どれだけ周りに迷惑
かけただろう酒に溺れ
世の中の流れに押し潰され苛立ちを
家族にぶつけ
毎晩泣きまくる
母の背中
みてはやるせない
想いが
詰まるばかりだった

貴方が息引き取るまで
憎んだあの日々...
何故貴方が父親なのか
何故私が産まれて来たかさえも憎み続けた...

あれから...
平凡な生活の中に
母の愛は続いて
親になった私は貴方がどれだけ私達姉妹に
愛情を注いだか
今になって分かる

今だから言える...
貴方が父親で
よかったと
心からありがとう...

2006/05/21 (Sun)

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