詩人:アウトロー | [投票][編集] |
俺には牙がある
心に抱いた野獣の牙が
研ぎ澄まされた牙がある
だから俺は狼でありたい
孤独でもいい
傷だらけでもいい
狼は狼だ
羊や豚とは違う
何者にも縛られず
何者にも媚ず
自分の荒野を駆け抜ける
長生きはできない
それでも俺は
狼でありたい
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「Left ALONE」
一人で行った…
私を残して
そして二度と
戻ってくる事はなかった
そういう曲だろう
聞くたびに胸掻き毟られ
過去の断片が頭をよぎる
ピアノはどうしようもない暗い翳りと絶望の足音
アルトサックスは一人取り残されてしまった孤独
そこから抜けたいけど抜けれない
そんな悲痛な叫びが胸を打つ
心の底のわだかまりを掻き回す
こんな哀しすぎる曲には
ウイスキーがよく似合う
今夜も酔いそうだ
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毎日が退屈な日常の繰り返しで
生きているか死んでいるかもわからない
社会に出ては偽りの笑顔振り撒き
心の底では反骨の精神が強く渦巻き
少しずつ自分を刻むことが病み付きになり
毎日の日々を過ごすということは
ゆっくり13階段を上っていくことだと気付く
生きることに意味なんてあるのだろうか
今はまだわからない
今わかっていることは
少しの期待と大きな絶望
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揺らめくジッポーの灯
見つめる瞳は凍てつき
唇には醒めきった微笑
くわえたシガリロの煙
ゆっくり夜へ歩きだす
夢は所詮夢でしかない
ただ眠りが耐えきれず
夜の街を彷徨い続ける
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社会も友人も恋人も
すべては俺の中の野獣を繋ぐ枷に過ぎない
野獣は鎖で繋がれ
檻に閉じ込められている
いつかは枷を咬み破り
鎖を引き千切り
檻をぶっ壊し
牙を剥き、爪を立てる
自分が自分であるために
もう自分を殺さなくて済むように
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観客なんか誰もいない
たった一人で舞台の上で
戸惑い演じる人生という名の喜劇
ある幕は喜びと笑顔で彩られ
ある幕は怒りと暴力で血に染まる
ある幕は哀しみと涙で沈みゆき
ある幕は楽しみ遊んで高揚する
そう…
俺はピエロ
人生という名の台本のない悲劇を演じ続ける
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群れの中では生きていけずに
独りで不毛の荒野を流れ歩く
平和は退屈、仲間などは幻想
何かを求める訳でもなく彷徨い続ける
そこにあるのは諦観と野望の矛盾
そして絶望と破滅に酔いしれる
堕ち行く堕天使、血に飢えた獣、闘い続ける阿修羅
そう、我が名はアウトロー