傘を忘れた帰り道
雨の中をぬれながら自転車で走ってく
そしてあの日を思い出す
大切な人がいなくなり
心にぽっかりと穴があいたあの日
身体をぬらす雨が
ほんの少しでも心の穴を埋めてくれればと
ほんの少しでも心を埋め尽くす悲しみを洗い流してくれればと
そして流れ止まない涙を隠してくれと
傘もささずにぬれ続け
身体を突き刺す雨くらいには
何もできなかった俺を責められようと
傘をさせずにぬれ続けた
そんなあの日を思い出す
どんなに辛くとも
ちゃんと思い出したい
それがせめてもの供養になればと
2007/11/06 (Tue)