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36の部屋


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詩人:36 [投票][編集]

傘を忘れた帰り道
雨の中をぬれながら自転車で走ってく
そしてあの日を思い出す

大切な人がいなくなり
心にぽっかりと穴があいたあの日

身体をぬらす雨が
ほんの少しでも心の穴を埋めてくれればと
ほんの少しでも心を埋め尽くす悲しみを洗い流してくれればと
そして流れ止まない涙を隠してくれと
傘もささずにぬれ続け

身体を突き刺す雨くらいには
何もできなかった俺を責められようと
傘をさせずにぬれ続けた

そんなあの日を思い出す
どんなに辛くとも
ちゃんと思い出したい

それがせめてもの供養になればと

2007/11/06 (Tue)

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