ホーム > 詩人の部屋 > 千波 一也の部屋 > 積み木

千波 一也の部屋


[1024] 積み木
詩人:千波 一也 [投票][編集]


根拠などいるはずもなく

信じてやまなかった方策は

がらがらと音を立てながら

崩れていった


そうして時々

ちまちまと臆病じみた蓄積に

冒険みたいな気配を

嗅いだ


形、は問答無用に重要で

それを築きあげることは

はなはだ尊い


したがって遊びは

恰好の捨て場を装いながらも

誰かの足を留めてやまない

2010/06/03 (Thu)

前頁] [千波 一也の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -