あふれる涙に
区切りをつけて
流星たちは夜を曳く
きらきらと
こぼれ落ちずに
音も立てずに
空は、昔
夜風をながれる
木の葉のさわぎが
飛べない鳥を震わせる
重なる波の片隅の
翼に空を仰がせる
苦しまぎれの偽りは
静かに燃えて
契りの鱗は、夜の底
まもられたかった意味たちの
気泡とともに
とけていく
約束は
彩られたら、終わり
ことばを撒いて
つかの間の迎撃に
無声は垂れて
夜は分かれて
懐かしい海の濃紺が
持ち合わせるのは
鏡だけ
流星たちの
素顔がいつでも
のぞめるように
2011/09/30 (Fri)