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千波 一也の部屋


[1104] わたしの夕暮れ
詩人:千波 一也 [投票][得票][編集]


むらさき色に

宇宙がのびていくのを

見た

小さな

わたしの夕暮れ



家々の窓には

サーモンピンクが

反射して

遡上の川を

わたしは想う



街灯がともるには

ほんの少しだけはやい

オレンジの刻

わたしの影は

匂いとなって、また明日

なつかしそうに

さまようの



いまはもう

青くはない空だけど

それは確かに

青かったから

ほんのり苦い

わたしの夕暮れ



2011/10/16 (Sun)

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