その日没に名前はない幾重にもさまよう翼が無効を告げられるだけ次々と帰されるだけ名もなき標は明々と燃えながらあまりに静謐で無数の火の粉が我らに降る貰い火が勢いづいて圧倒的にうつくしい奇跡のうたが欲しければ瞳を持てばそれで良いその日没に名前はいらないわずか数秒の永遠を約束たちは知っているからもう十分だから
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