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千波 一也の部屋


[1214] 放物線
詩人:千波 一也 [投票][編集]

ひょい、と
放り投げた缶コーヒー

疲れた顔した
おまえはつかの間
あわてた顔になる

あわてた顔で
キャッチして

細く、
わらう



おまえの横に
しゃがみこむのも
いいけれど

言葉を探して
言葉を選んで

たそがれるのも
いいけれど

そこに
おまえは
見えないからね

わたしの、
わたしのためだけ、の
取りつくろいしか
見えないからね



放り投げる物は
何だっていい

ほどよい距離で
放れる物ならば

おまえに向かう
たやすい線が描けるのなら
何だっていい



2014/02/14 (Fri)

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