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千波 一也の部屋


[1284] 告白
詩人:千波 一也 [投票][編集]

冷めたグラスなら
白く、くもる

すこしの間

わたしの吐息で
すこしの間

白く
くもる

そこで

あなたを呼んで
みた

そこにはいない
いるはずも
ない

あなたの名前を
呼んでみた

グラスのなかに

わたしの吐息と
あなたの名前が
ひとつになって
いるみたい

だけど

白いくもりが消えたなら
なかったことに
なる

はじめから
なかったことだけど

もう、
どうしようもないくらい
なかったことに
なる



2014/07/29 (Tue)

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