詩人:千波 一也 | [投票][編集] |
あの火をみて
もう
なにもかもが一つになって
燃えているような
あの火をみて
綺麗でしょう
あかるいでしょう
力強く、あるでしょう
だけれど
消さなきゃならないのが
火だからね
そう思うと淋しいね
だからいまのうち
あの火をみて
こころに移るように
称えるこころで
自分ばかりが可愛い
わたしもあなたも
それをつかの間
忘れられたね
ありがとう、歓喜たち
ありがとう、落胆たち
ありがとう、希望たち
みんな英雄だったね
一人ずつ、
英雄だったね
あの火をみて
もう
なにもかもが一つになって
寄り添っているよ
なにも分けずに
あたたかだよ