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千波 一也の部屋


[644] アトリエ・スロウ
詩人:千波 一也 [投票][編集]


砂時計という名の幽閉を

描くべき色彩に

迷い、

指先一つで 幾度も 幾度も

ながれを

もてあそんで

みた




日没とは

未完の代名詞であることを

証すべき 旅路の

方位を委ねる羅針盤に

相応しい台座の高さを

思案しながら

黎明の刻を

むかえて

みた




架け橋としての虹

いや、

龍神と見紛う走り



主題無くして泉は溢れる

或いは真逆か

にわか雨にあらわれた

二つの顔を 思い出せる限り

ならべて

みた



ここはアトリエ・スロウ


時の

許しも

拒みもない




ここは

アトリエ・スロウ




2006/09/09 (Sat)

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