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千波 一也の部屋


[663] 群青だより
詩人:千波 一也 [投票][得票][編集]


飛ばない鳥がいたとして

飛べない鳥はいないでしょう

それとも

逆の語りの方がお肌に合いますか



ひとつ許せば

色は濃く

ひとつ拒めば

尚更に濃く

それが

青というものです

さきほどの語りのようには

是非を問うたりいたしません

それが青というものですから




雲は

さまざまに形を移ろいますが

あれはいわゆる群れですか

それとも

孤高と呼ばれるものですか



蜜をもとめる蝶が、ほら
 
ひらひら 

きらきら

たくさんの花のなかを

漂っていますね

いそいそ 
 
ひそひそ
 
ふわ ふるる


音に

こだわり

遊ばれて

とっても素敵な季節です




不慣れなことは困りもの

慣れすぎることも

困りもの


そろそろ語りをやめようかと

暗に示しているのですが

お気づきですか



半端ものならば

半端ものなりの

端正な御顔をたたえて下さいな



それではみなさま

ごきげんよう


或いは

すずしく

こんにちは



2006/09/12 (Tue)

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