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千波 一也の部屋


[745] 結晶
詩人:千波 一也 [投票][編集]


輝いていたとき、を

かぞえることで

くすみますか

くすくす、





泥にまみれた足もとに

わらう石ころ

紡がれる、

そら


届かないそらだから

甘えていたい、

背中は

青く



おぼえてゆくのは

忘れてしまう音ばかり


つばさも雪も

夕焼けも

朝露も

いつもいつも綺麗です、


失うことは優しい波間に

うずもれてなお、

冷たく醒めて


憂いのすみから古巣はかけます



こころあたりを引き裂くたびに

たとえば虹に恋いこがれ、

たやすく染まる橋です

今朝も


凛として、

刺されることを厭う針

夜はまだまだ月のものです



いざなううたは誰がため

行方もまぎれて

ここは遙かに


遙かに、こぼれて



2007/01/07 (Sun)

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