詩人:千波 一也 | [投票][編集] |
泥を かわして
かわして また 泥
すきだとか きらいだとか
そんな難しいことは あとからになさい
もっと ずっと あとからになさい
余裕がでるまで 待ちなさい
陽をあびて みんな
どんなふうにも 混ざり あい
いそがしいものだ ね
日々のいのちは
いそがしい ものだね
しきたり しき たり
風にほどかれ みんな
どんなふうにも 呼ばれ あう
ぬかるむことは じっと待つこと
ゆっくり すること
あきらめを にがしなさい
あしたの嘘を 捨てなさい
あやまりたいなら つかりなさい
あやうさを あいまい に
あきらかな道 の
あまのじゃく
あまがえる、るるん
あかさたな、
はる
はまやらわ、わ、は、
いきし ちに、 ひび
ひみいりい、に、ひ、
はじめから
みんな おんなじ はじめから
あめんぼ ありんこ つくしんぼう
みんな まっ白
まっすぐに
ゆき
あめ ゆき とかして
はるは 泥うみ けがれなく
はるは 泥うみ
なみなみ
と