ホーム > 詩人の部屋 > 千波 一也の部屋 > ぬくもり

千波 一也の部屋


[858] ぬくもり
詩人:千波 一也 [投票][編集]


  ほんの小さなぬくもりに

  まどろみかけて

  おもわず、

  にゃお。


  素性はね、

  甘えていたい

  だ円です

  きっと


  格好をつけて

  するどいように

  ごまかすけれど

  見つからないかくれんぼは

  いやだもの


  いじわるしても

  遠くをみていても

  それほどむずかしい

  仕組みじゃない


  つついてごらん

  少しだけ怒らせてごらん

  すぐにもきっと

  すり減るような

  気がするよ


  こたえることで

  消えてゆくんだね

  おなじなんだね

  みんな


  だけれどそれは

  かなしい星じゃないから

  どこかですっと

  横切るよ


  必ず

  黒いかげしてさ


  さびしさの日を

  離れずに、

  にゃお。


2008/01/15 (Tue)

前頁] [千波 一也の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -