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千波 一也の部屋


[920] 地球儀
詩人:千波 一也 [投票][編集]


アラスカ、はこのあたり


こちらは

確かチベット、で


この一帯を

つらぬくものは

ナイル河




なまえや場所や

線の色


わたしは

わたしを

支配して

それらをなぞる



ほら、

知らないことが

上手ににげてゆく




にくしみは、あの日陰


あちらの声は

たぶんに、歓喜で


ふしぎを滅ぼす

ふしぎが

満ちる



くるくる、と

地球儀をとりかこんで


2008/08/27 (Wed)

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