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kana.の部屋


[55] FULL MOON
詩人:kana. [投票][得票][編集]

ふと見上げて見えた
輝く満月に
失ったモノの大きさを感じた

胸の真ん中に空いた穴の傷は
癒えることを知らないように広がるばかり


とめどなく流れる
私の想いは
大粒の雫となり
止まることを忘れて
流れて落ちた


消えないように
瞼を閉じた
君の笑顔が薄れていかないように
思い出にはしたくないのに
時はただ進みゆく...
あの日に感じた
虚しさを残して...


願えば願うほど切なくなってゆき
愛しさと君の温もりが溢れてくる

降り積もってゆく
天使の結晶のように
あなたの心に私の愛が積もればいいのに


止まることなどなく溢れる愛が
行き場をなくして
空の上を
風の中を
さまよっている


大切なコト やっと見つけた
今更だけど君が大好きで
掴んでいた手を離したのは
悔しいほどに辛くて...
思い出すのは
涙に濡れた君...


2006/12/06 (Wed)

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