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COINの部屋  〜 新着順表示 〜


[7] 星がひとつも見えない夜
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星がひとつも見えない夜。

その日はとても寒かったけれど、
しん、とした静寂が
やけにさびしくて。

そっとベランダの窓を開けた。


暖かかった部屋に
ゆっくりと、
ゆっくりと、
浸透していく冷たい空気に

ちょっとだけ、
泣きそうになった。


ぬるい空気につつまれて
静寂に耳を傾けてみれば、

君のやさしい囁きが、
聞こえた気がして。

なんだか余計に、涙を誘った。


君に会いたい、逢いたい。

声をきいて、ふれて、
温もりを確かめて。

いっそひとつになるくらいに
つよく、抱きしめたい。


君が愛しい。
そんな、ひとりの夜。

星がひとつも見えない夜。

2007/11/22 (Thu)

[6] きみのなみだ
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俯いた君の目尻から、

つ、と
しずかに、きれいに

透明な雫が、頬をつたった。


僕はきっと
最低な奴、なんだろうな。


その君の涙をみて、

きれいだと、思うなんて。

2007/11/22 (Thu)

[5] ごめん。
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落ち込んでいるなら。


「元気だよ」
なんて、

無理に笑わないで、いいのに。


ごめんね、
抱きしめてあげる事しか
出来ないんだ。

ねぇ、どうすれば
君の笑顔を見られるのかな。


わからなくて、ごめん。


2007/11/21 (Wed)

[4] 今、心から思うこと。
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君が何に怯えて
何に傷付くか、なんて。

きっと僕は、
わかっていないんだろう。


でも
もっと、頼ってほしいんだ。

君の周りにある
優しさに、温もりに、

もっと、甘えてほしいんだ。


「血を見ると、安心する。」


君は、いうけれど。


自分を傷付けようとする、
その手を、とめて。

すこしだけ、深呼吸して。

そして、
君を見守るほのかな笑顔。

それに気付いた君がいつか、


安心できる日が、くるといい。

2007/11/20 (Tue)

[3] 無自覚
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僕の心臓は今も、ほら

どき
どき
どき

早鐘を打っているのに


どうして、君は
目の前で。

くだらない事を話して、

やわらかく、笑って。


「好き」な気持ちが
加速するのは
きっと、

無自覚な、君のせいだよ。

2007/11/20 (Tue)

[2] ほどけたくつひも
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僕の靴の靴紐はよく解ける。


「靴紐、解けてる」

直さないんじゃないよ。
君に直してもらうのが、

好きなだけ。


呆れながら小さく笑って
靴紐を縛ってくれる君の顔が

なんだかお気に入り。


靴を履く度、紐はいつも

ちょっとだけ、ちょっとだけ緩めに
不格好なりぼんの形にして。

そんな小さな秘密は、
もうすこし
悪戯なこころに隠したまま。

2007/11/20 (Tue)

[1] スローペース
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出会った時から、

それは決まっていたんだ、と。
思う。


初めて君と擦れ違ったあの廊下で
今でも君と僕、ふたり。

手を繋ぐ事も出来ないまま
こそばゆい気持ちで言葉を交わして。

意地っ張りな君と
不器用な僕。

それでもいい、君となら。

大丈夫、きっと僕たち
なんやかんやで互いに互いを気にしながら。

意味も無く、確実に。
すこしずつ進んでいっている。


だから、このままで。

君とふたり、ふたり。

ゆっくり、ゆっくり、恋をして。


2007/11/20 (Tue)
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