出会った時から、それは決まっていたんだ、と。思う。初めて君と擦れ違ったあの廊下で今でも君と僕、ふたり。手を繋ぐ事も出来ないままこそばゆい気持ちで言葉を交わして。意地っ張りな君と不器用な僕。それでもいい、君となら。大丈夫、きっと僕たちなんやかんやで互いに互いを気にしながら。意味も無く、確実に。すこしずつ進んでいっている。だから、このままで。君とふたり、ふたり。ゆっくり、ゆっくり、恋をして。
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