君のその瞳に、真っ直ぐ映るあいつに
ひどく、ひどく嫉妬する。
君が好きで、好きで、好きで。
好きで、堪らない。
それなのに、
君を輝かせる相手に
僕はなれないのだ、と。
それでも、恋をしている君の表情は。
この世界のなによりも、
可愛らしくて、愛しい、と。
思った。
僕は君に夢中で。
君はあいつに夢中で。
堂々巡りは、いつまでも続く。
だって、
僕はいつまでも
君が。
僕の瞳には、君が映るから。
だから、笑っていて。
この切ない空間の中で。
君は、ただ。
笑っていて。
―――そんな、夢を見たんだ。
2008/03/22 (Sat)